☆イーレックス(9517) 単元株数:100株:マザーズ:電気・ガス業
上場予定日:12/22(月)、主幹事:野村證券、想定価格:1,120円
公募:4,000,000株、売出:0株(OA:600,000株)、上場時発行済株数:13,031,000株、OR:35.30%
◆事業概要
平成13年より事業を開始した独立系のPPSとして、大型工場・オフィスビルなどの特別高圧(契約電力2,000kW以上)及び中小工場・スーパーなどの高圧(契約電力50kW以上2,000kW未満)の需要家に対して、一般電気事業者が有する送電線網を通じて電力の供給を実施。
◆特徴
電力事業は、電力小売(官公庁向け、民間企業向け)、電力市場取引、電源開発から構成。
電力の調達については、連結子会社によるPKSを用いたバイオマス発電をはじめ、国産バイオマスや石炭、オフガス、LNG、太陽光発電等の多様な電源を確保。連結子会社イーレックスニューエナジー株式会社の土佐発電所(定格出力29,500kW、CFB ボイラー)は、PKS(パームヤシガラ)を本格的に使用したCO2フリーに貢献する発電所であり、平成25年6月より商業運転を開始。また、平成26年9月より大分県佐伯市にPKSを燃料とするバイオマス発電所の建設工事が進行中。
従業員数:31人 臨時従業員数:4人 平均年間給与 965万円(平成26年10月31日現在)
連結子会社2社で構成。
従業員数:45人 臨時従業員数:4人
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業績実績
◆第16期連結(平成26年3月期)
売上高 ⇒ 153億1,100万円 前期比 23.2%増。
営業利益 ⇒ 14億700万円 前期比 21.4%増。
経常利益 ⇒ 13億9,000万円 前期比 19.4%増。
当期純利益 ⇒ 8億1,500万円 前期比 19.9%増。
1株あたり純利益(EPS) 62.57円(上場時の13,031,000株で算出)
株価収益率(PER) 1,170円(仮条件上限)/62.57円=18.70倍あたりか。
従来型の電力仕入販売ビジネスにおいては、安定した供給源を確保するとともに、販売先については、一定の取引所市場価格の想定のもと卸・小売比率を調整し、小売については、官需対民需の比率バランス(期末民需比率約80%)に留意し過当競争を回避。特に民需においては、代理店網を最大限に活用し、収益性の高い低負荷率の小規模顧客の開拓を進めた結果、需要家数は前期末の1,329件から当期末1,455件(9.5%増)に。また、子会社を通じた発電ビジネスをスタートさせ、FIT制度を利用し、PKS(パームヤシガラ)を主燃料とするイーレックスニューエナジー株式会社土佐発電所が平成25年6月29日に商業運転を開始。PKSによる本格発電は日本ではほとんど例がない中で、9ヶ月を経て順調な運転実績を示しており、事業基盤強化に貢献したか。
◆第67期第2四半期(平成26年9月期)
売上高 ⇒ 77億6,200万円
営業利益 ⇒ 7億5,300万円
経常利益 ⇒ 7億3,400万円
当期純利益 ⇒ 5億1,300万円
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主幹事別、セクター別アノマリー

⇒ 電気ガス業での直近の負けは、無し。2005/3/4上場 ファーストエスコ(3648):OR23.6%:マザーズ:野村證券以来。
⇒ 月別勝率6位。ただし、2010年以降は、33勝12敗で11位。
⇒ 12月での直近の負けは、2013/12/19上場 ウイルグループ(6089):OR36.7%:東証2部:SMBC日興証券。
⇒ 野村證券の直近の負けは、2014/4/8上場 トレックスセミコンダクター(6616):OR30.6%:東証JQS。
⇒ 野村證券・電気ガス業の直近の負けは、無し。2005/3/4上場 ファーストエスコ(3648):OR23.6%:マザーズ以来。
⇒ マザーズ・電気ガス業での直近の負けは、無し。ファーストエスコ(3648):OR23.6%:マザーズ:野村證券以来。
需給状況
オファリングレシオ(OA含む)は、35.30%。
適正とされる 20%±5% の範囲を10%程度上回るか。需給は、緩いか。
仮条件上限で試算した吸収金額は、約53.82億円。
大株主におけるベンチャーキャピタル(VC)の状況
VCの存在数 ⇒ 4つ。
VCの合計所有割合 ⇒ 34.73%
また、大株主を除くVC(投資会社含む)は、無し。
VC関連の存在数 ⇒ 全部併せて、4つ。
その合計所有割合は ⇒ 34.73%(計4,526,000株)
今回の売出における放出株数 ⇒ 0株。残数は、4,526,000株 の見込み。
ロックアップの状況
ロックアップ(売却等):対象者
貸株人である上田八木短資株式会社、当社株主である四条2号投資事業有限責任組合、IE&Shijo投資事業有限責任組合、阪和興業株式会社、Nittan Capital Company Limited、及び四条1号投資事業有限責任組合
ロックアップ(売却等):期間
90日間(平成27年3月21日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、あり。
仮条件上限が、1,170円 であることから、1,760円 あたりか。
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ロックアップ(発行等):期間
180日間(平成27年6月19日)。
また、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。
親引け
サムスン物産(株)に対して、新規発行株式のうち、取得金3億円を上限として要請予定。
第1回訂正にて、267,000株を上限と記載有り。また、180日(平成27年6月19日)までのロックアップ(売却)対象へ。
配当
16期:9.00円
株主優待
記載無し。
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既に原子力発電所再稼働の最終審査が始まっており、近日中の原発再稼働開始は間違いのないところか。また、平成28年度には、電力小売が全面自由化され、一般家庭を含む低圧(受電電圧6,000V未満)需要家に対しても電力の供給が可能になる予定。全面自由化に向け、電力業界外からも資本力のある企業が複数参入を予定。電力会社を含めての競争激化が想定されるか。電力価格の変動に備え、かつ事業規模を拡大するためにも、低コストかつ安定的な自社電源を確保すると共に、良質で安価な他社電力の調達により、長期・安定的な電力取引に取り組んでいく必要があるか。そのためにも、開発・運営にノウハウを有するPKS(パームヤシガラ)を用いた発電所を中心に電源開発を行い、安定的な発電を実施していきたいところか。
※平成26年3月期の売上高は、
・電力小売事業 ⇒ 75億9,700万円、構成比:49.6%
・電力卸売事業 ⇒ 77億1,300万円、構成比:50.4%
目論見書から判別できる主な取引先は、
一般社団法人 日本卸電力取引所
太平洋セメント(株) あたりか。
新規公開で得た資金の使途は次のとおり。
・イーレックスニューエナジー佐伯株式会社の新バイオマス発電所建設に伴う設備資金として、32億2,000万円。
(平成27年3月期:9億1,500万円、平成28年3月期:12億3,300万円、平成29年3月期:10億7,200万円)
・新発電所稼働開始に伴う、原材料(PKS、石炭)在庫の購入資金として、8億1,600万円。(平成29年3月期)
残額については、新発電所に関連してFIT交付金を受領する迄の増加運転資金に充当する予定。
細かな財務分析は次回に。
公開価格割れ発生確率(条件付き確率)は、別途に。
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想定株価は、1,120円のところ、
仮条件は、1,120円〜1,170 円 に決定。
公開価格決定日:12/11(木)
上場日:12/22(月)
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