☆メタウォーター(9551) 単元株数:100株:東証未定:電気ガス業
上場予定日:12/19(金)、主幹事:野村證券、想定価格:2,550円
公募:10,000,000株、売出:0株(OA:1,500,000株)、上場時発行済株数:25,00,000株、OR:46.00%
◆事業概要
上下水道施設向けの機械設備や電気設備の設計、建設を核とした各種エンジニアリング、各設備の補修工事、維持管理(保守・点検)、運転管理などの各種サービス、それらを合わせたトータルソリューションが主な事業。
◆特徴
上下水道施設向けの機械設備や電気設備の設計、建設を核とした「プラントエンジニアリング事業」と各設備の補修工事、維持管理(保守・点検)、運転管理などからなる「サービスソリューション事業」を展開。主な顧客は自治体であり、全国の浄水場、下水処理場、ごみ処理施設・リサイクル施設などの新設工事、更新工事を数多く受注。特に、セラミック膜ろ過システム、オゾン処理システム、高速ろ過システム、汚泥焼却システムなどの機械設備や受変電設備、計装設備、監視制御設備などの電気設備に強みがあり、それらを2,000以上の施設に納入しているほか、70以上の施設で各設備の維持管理(保守・点検)、運転管理を実施。
2008年(平成20年)4月1日、日本碍子株式会社(以下「日本ガイシ」)と富士電機株式会社(以下「富士電機」)の各水環境事業子会社の合併により、水・環境分野における総合エンジニアリング企業として発足。全国約40カ所に事業所や営業所・サービスステーションを展開。
従業員数:1,541人 臨時従業員数:448人 平均年間給与 739万円(平成26年10月31日現在)
子会社15社、関連会社9社で構成。
従業員数:2,011人 臨時従業員数:612人
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業績実績
◆第41期連結(平成26年3月期)
売上高 ⇒ 1,054億4,900万円 前期比 6.1%減。
営業利益 ⇒ 81億4,300万円 前期比 3.4%減。
経常利益 ⇒ 80億3,000万円 前期比 6.6%減。
当期純利益 ⇒ 41億9,500万円 前期比 18.9%減。
1株あたり純利益(EPS) 167.80円(上場時の25,000,000株で算出)
株価収益率(PER) 2,550円(仮条件上限)/167.80円=15.20倍あたりか。
※プラントエンジニアリング事業(売上高:666億5,200万円、構成比:63.2%)
競争力強化のため、差別化技術・製品の拡販に取り組む。また、プロジェクトでの設計・調達・施工の全体的な合理化・最適化により、原価削減を図るとともに、業務フローの無駄・無理の排除のためプロジェクト情報の一元管理システムを導入。海外事業では、米国法人METAWATER USA,INC.の事業を開始するとともに、更なる基盤構築のため、欧州企業との資本業務提携実施。
※サービスソリューション事業(売上高:388億3,800万円、構成比:36.8%)
事業の領域拡張のため、他社との協業及び業務提携を行うとともに、老朽化等により更新時期にある設備を抱える顧客に対し、延命化の診断技術及び工事技術により、最適な施設・設備の更新の提案に取り組む。新たなサービスとして、ICT技術及びエンジニアリング技術を統合した「ウォータービジネスクラウド(WBC)」の顧客への提供を開始。
◆第42期第2四半期(平成26年9月期)
売上高 ⇒ 231億4,200万円
営業利益 ⇒ ▲38億8,300万円
経常利益 ⇒ ▲38億1,900万円
当期純利益 ⇒ ▲24億5,500万円
売上の大部分を、自治体が占めるために、第四四半期に売上・利益が集中する傾向あり。
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主幹事別、セクター別アノマリー

⇒ 電気ガス業での直近の負けは、無し。2005/3/4上場 ファーストエスコ(3648):OR23.6%:マザーズ:野村證券以来。
⇒ 月別勝率6位。ただし、2010年以降は、33勝12敗で11位。
⇒ 12月での直近の負けは、2013/12/19上場 ウイルグループ(6089):OR36.7%:東証2部:SMBC日興証券。
⇒ 野村證券の直近の負けは、2014/4/8上場 トレックスセミコンダクター(6616):OR30.6%:東証JQS。
⇒ 野村證券・電気ガス業の直近の負けは、無し。2005/3/4上場 ファーストエスコ(3648):OR23.6%:マザーズ以来。
⇒ 東証1部・電気ガス業での直近の負けは、無し。2004/2/25上場 東日本ガス(9544):OR13.6%:三菱UFJMS証券以来。
需給状況
オファリングレシオ(OA含む)は、46.00%。
適正とされる 20%±5% の範囲を2倍程上回る。需給は、かなり緩いか。
仮条件上限で試算した吸収金額は、約293.25億円。
大株主におけるベンチャーキャピタル(VC)の状況
VCの存在数 ⇒ なし。
VCの合計所有割合 ⇒ 0.00%
また、大株主を除くVC(投資会社含む)は、無し。
VC関連の存在数 ⇒ 全部併せても、無し。
その合計所有割合は ⇒ 0.00%(計0株)
今回の売出における放出株数 ⇒ 0株。残数は、0株 の見込み。
ロックアップの状況
ロックアップ(売却等):対象者
貸株人である日本碍子株式会社及び富士電機株式会社。
ロックアップ(売却等):期間
90日間(平成27年3月18日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、あり。
仮条件上限が、2,550円 であることから、3,830円 あたりか。
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ロックアップ(発行等):期間
180日間(平成27年6月16日)。
また、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。
親引け
記載無し。
配当
41期:85.10円
株主優待
記載無し。
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上下水道事業において、施設の建設や維持管理業務等を包括した委託等、民間活用をした発注形態が増加しており、求められる技術・サービスの領域が拡大中。上下水道事業において「機械技術」と「電気技術」を中心とした広範囲の独自技術・サービスを保有していることは強みとなるか。さらなる収益基盤の強化には、上水道事業において競合優位性を維持し、持続的な成長と収益の最大化を目指すために、差別化できる技術の継続的な開発や全国の保守・点検サービス網の構築、他社との業務提携等による事業範囲の拡大を図る必要があるか。今後は、事業構成比率のおよそ90%が国内上下水道事業であることから、市場拡大が期待できる海外での事業展開にも注力していきたいところか。
※平成26年3月期の売上高は、
・プラントエンジニアリング事業 ⇒ 666億5,200万円、構成比:63.2%
・サービスソリューション事業 ⇒ 388億3,800万円、構成比:36.8%
目論見書から判別できる主な取引先は、
東京都(約210億円) あたりか。
新規公開で得た資金の使途は次のとおり。
・上下水道に係る情報やデータを活用したソリューションを提供し、維持管理の省力化、運転者支援、設備延命化などを実現するため等の研究開発費として、48億5,000万円。
(平成27年3月期:8億5,000万円、平成28年3月期:20億円、平成29年3月期:20億円)
残額については、水道事業の民間委託拡大を見据えた人材獲得や強みとする電気設備や機械設備の更なる機能強化、保有していない上下水処理場における機械設備やサービス機能獲得に向けて国内外企業・PFI運営企業等への投融資やアライアンス等、事業領域拡大や海外地域拠点の強化を目的とした戦略投資に充当する予定。
細かな財務分析は次回に。
公開価格割れ発生確率(条件付き確率)は、別途に。
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想定株価は、2,550円のところ、
仮条件は、2,400円〜2,550 円 に決定。
公開価格決定日:12/10(水)
上場日:12/19(金)
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