☆フルッタフルッタ(2586) 単元株数:100株:マザーズ:食料品
上場予定日:12/17(水)、主幹事:SMBC日興証券、想定価格:4,130円
公募:100,000株、売出:120,000株(OA:33,000株)、上場時発行済株数:1,009,400株、OR:25.06%
◆事業概要
ブラジル連邦共和国パラ州のトメアス総合農業協同組合(以下、「CAMTA」)の日本総代理店として、アサイーをはじめとするアマゾンフルーツの冷凍パルプを輸入したうえで、加工販売をおこなう。
◆特徴
量販店、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等リテール向けに、アサイー等のアマゾンフルーツを主原料とした自社ブランド等の製品を販売。また、外食店や食品メーカー等に対して冷凍フルーツパルプやその加工品等を販売。この他にも、直営店舗の運営、及び自社WEB等を利用した通信販売も実施。
従業員数:38人 臨時従業員数:21人 平均年間給与 539万円(平成26年10月31日現在)
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業績実績
◆第12期単体(平成26年3月期)
売上高 ⇒ 28億7,300万円 前期比 71.6%増。
営業利益 ⇒ 2億4,600万円 前期比 509.6%増。
経常利益 ⇒ 2億3,900万円 前期比 494.7%増。
当期純利益 ⇒ 1億5,300万円 前期比 200.4%増。
1株あたり純利益(EPS) 151.86円(上場時の1,009,400株で算出)
株価収益率(PER) 4,290円(仮条件上限)/151.86円=28.25倍あたりか。
※NB事業(売上:16億7,100万円、構成比:58.2%)
チルド飲料の「フルッタアサイー ベーシック」(カートカン、平成25年9月発売)、常温飲料の「アサイーリオ ライム」、「アサイーリオ オレンジ」(カートカン、平成26年3月発売)など新商品を積極的に投入。ブランド・アイデンティティの統一・明確化を図るため、NB飲料商品のパッケージ等のリニューアルを実施。営業面においては、平成25年11月以降“食べるアサイーキャンペーン”として、「フルッタアサイー エナジーオリジナル」を主体として小売店でのデモンストレーション販売の展開を行い、冬場の売上を強化。その結果、特に量販店、スーパーマーケット向けの売上が増加したことによるか。
※AFM事業(売上:8億2,500万円、構成比:28.7%)
食産業向けに関しては、飲食チェーン店での新規メニューの採用や「ドリンクベース」など業務用の新商品の投入などにより、好調に推移。食品メーカー等向けに関しては、アサイーの認知度向上に伴って、飲料用原料、乳製品用原料、製菓用原料、サプリメント用原料にアサイーを採用するメーカーが増加。アサイーのトップブランドである自社のロゴを商品パッケージに記載するIN-Branding戦略を展開しており、多くのメーカーに採用された結果、ブランド認知の向上に大きく貢献。また、アグロフォレストリー・カカオ豆の販売に関しては、堅調に推移。
※DM事業(売上:3億7,600万円、構成比:13.1%)
WEB通販に関しては、アサイードリンクシリーズ等のNB飲料商品や冷凍フルーツパルプ等に加えて、直営店舗との連携を活かした「アサイーカフェシリーズ」を展開するなどの施策により、順調に推移。直営店舗に関しては、平成25年10月に「アサイーカフェ 玉川島屋S・C店」、12月に「アサイーファクトリー イオン幕張新都心店」をオープン。
◆第13期第2四半期(平成26年9月期)
売上高 ⇒ 19億2,600万円
営業利益 ⇒ 1億6,400万円
経常利益 ⇒ 1億7,200万円
当期純利益 ⇒ 1億1,000万円
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主幹事別、セクター別アノマリー
⇒ 食料品での直近の負けは、2012/5/29上場 北の達人コーポレーション(2930):OR32.1%:札証ア:日本アジア証券。
⇒ 月別勝率6位。ただし、2010年以降は、33勝12敗で11位。
⇒ 12月での直近の負けは、2013/12/19上場 ウイルグループ(6089):OR36.7%:東証2部:SMBC日興証券。
⇒ SMBC日興証券の直近の負けは、2004/3/18上場 日立マクセル(6810):電気機器:OR69.4%:東証1部。
⇒ SMBC日興証券・食料品の直近の負けは、無し。2012/12/20上場 ユーグレナ(2931):OR23.7%:マザーズ以来の上場。
⇒ マザーズ・食料品での直近の負けは、無し。2013/3/15上場 ウォーターダイレクト(2588):OR12.8%:野村證券以来の上場。
需給状況
オファリングレシオ(OA含む)は、25.06%。
適正とされる 20%±5% を僅かに上回るか。
仮条件上限で試算した吸収金額は、約10.85億円。
大株主におけるベンチャーキャピタル(VC)の状況
VCの存在数 ⇒ 4つ。
VCの合計所有割合 ⇒ 13.00%
また、大株主を除くVC(投資会社含む)は、3つ。
VC関連の存在数 ⇒ 全部併せて、7つ。
その合計所有割合は ⇒ 14.58%(計147,200株)
今回の売出における放出株数 ⇒ 72,00株。残数は、140,000株 の見込み。
ロックアップの状況
ロックアップ(売却等):対象者
貸株人かつ売出人である当社代表取締役長澤誠、売出人かつ当社役員である杜山悦郎、当社株主かつ当社役員である岩本幹夫及び田端三郎司、売出人かつ当社株主である井手謙治並びに当社株主である株式会社グリーンアソシエイツ、荻野恭子、山浦浩、光家久美子及び光家由紀子。
ロックアップ(売却等):期間
180日間(平成27年6月14日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、無し。
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ロックアップ(売却等):対象者
株主であるジャフコV2共有投資事業有限責任組合、NVCC6号投資事業有限責任組合、ニュー・フロンテ
ィア・パートナーズ株式会社、投資事業有限責任組合NFP−ストラテジックパートナーズファンド、ジャフコV2−W投資事業有限責任組合及びジャフコV2−R投資事業有限責任組合。
ロックアップ(売却等):対象株数
上記VCが所有する93,000株
ロックアップ(売却等):期間
90日間(平成27年3月16日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、有り。
仮条件上限が、4,290円 であることから、6,440円 あたりか。
VCが保有する140,000株のうち、47,000株は初めからロックアップの対象外か。注意が必要か。
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ロックアップ(発行等):期間
180日間(平成27年6月14日)。
また、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。
親引け
記載無し。
配当
創業以来、配当実績なし。
今後も、未定。
株主優待
オンラインショップ(通販)で利用できる株主特別優待クーポン
◎権利確定日・・・3月末日及び9月末日
◎100株・・・1,000円券 2枚
◎300株・・・1,000円券 3枚
◎500株・・・1,000円券 4枚
◎1,000株・・・1,000円券 5枚
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アサイーは、アマゾン地帯の水べりに生育するヤシ科の植物で、その果実は、ポリフェノール、食物繊維、カルシウム、鉄分、アミノ酸等を豊富に含み、栄養価の高さから「スーパーフルーツ」とも称される。この冷凍果肉を直輸入し、ジュース加工・製造・管理を国内で実施。販売エリアは関東地区が主体。関東地区以外での商品認知度を高めて販売エリアの拡大を目指す。また、現在は、チルド商品が主力であることから、冷凍(アイス)・常温(濃縮果汁飲料)の開発を進めラインナップの充実を図りたいところか。
※平成26年3月期の売上高は、
・ナショナル・ブランド事業部門(NB事業部門) ⇒ 16億7,100万円 構成比:58.2%
・アグロフォレストリー・マーケティング事業部門(AFM事業部門) ⇒ 8億2,500万円 構成比:28.7%
・ダイレクト・マーケティング事業部門(DM事業部門) ⇒ 3億7,600万円 構成比:13.1%
目論見書から判別できる主な取引先は、
三菱食品(株)
ジュピターショップチャンネル(株)
(株)日本アクセス
永和ホールディングス(株)
コストコホールセールジャパン(株)
国分(株)
トメアス総合農業協同組合
凸版印刷(株)
ニック食品(株)
永和物産(株) あたりか。
新規公開で得た資金の使途は次のとおり。
・事業規模拡大に伴い増加するアサイーをはじめとするアマゾンフルーツ冷凍パルプのCAMTAからの仕入れに係る運転資金として、4億9,400万円。(平成27年3月期:1億円、平成28年3月期:3億9,400万円)
残額については、記載なし。
細かな財務分析は次回に。
公開価格割れ発生確率(条件付き確率)は、別途に。
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想定株価は、4,130円のところ、
仮条件は、4,130円〜4,290 円 に決定。
公開価格決定日:12/9(火)
上場日:12/17(水)
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投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。
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