■NYダウと先行指数 結果と予想(2009/2/27〜2015/2/27)
2014/10/29のFOMCにて、約2年1ヶ月に及んだ「QE3」が10月末に終了することが決定。
このことがもたらす相場展開を当方の3ヶ月先行指数を交えて予想。
まずは、過去のQEシリーズが終了したあとの相場展開を振り返ってみると、
◎QE1(2009年10月末終了) ⇒ 2010年4月ギリシャショック
◎QE2(2011年6月末終了) ⇒ 2011年9月米国債務上限問題、米国債格下げ
どちらも、終了したあと半年以内に、強烈な下押し事由を招いて、上昇基調を維持することが出来ず。
また、過去のQEシリーズと先行指数の関係を検証。
QE1(2009年10月末終了)
スケール ⇒ 2010/8/20週ピークアウト
成長指数 ⇒ 2010/2/19週ピークアウト
長期トレンド指数 ⇒ 2010/1/1週ピークアウト
2009年10月末のQE1終了時点では、先行指数はいずれも上昇傾向。
2009年の年末までは、相場も上昇傾向を維持することを示唆。
その後、2月末までに、長期トレンド指数、成長指数の順にピークアウトが出現。
ただし、スケールはピークアウトせずに、上昇傾向を維持。
これは、相場上昇の勢いが徐々に失われつつあるものの、相場を下支えする力は残っていることを示唆。
実際のNYダウは、2010年2月上旬に調整するも、4月末までは上昇基調を維持したか。
5月から9月上旬までは調整したか。(5/7週にはVIX指数が25超。9月まで継続)
QE2(2011年6月末終了)
スケール ⇒ 2011/8/5週ピークアウト
成長指数 ⇒ 2011/8/26週ピークアウト
長期トレンド指数 ⇒ 2011/6/3週ピークアウト
2011年6月末のQE2終了時点では、先行指数は長期トレンド指数を除いて上昇傾向。
2011年の8月末までは、相場は、上昇傾向を維持するも利益確定もありを示唆。
その後、8月末までに、スケール、成長指数の順にピークアウトが出現。
これは、相場の上昇基調が終了し、下落基調へ転じることを示唆。
実際のNYダウは、2011年7月中旬までは上昇基調を維持したか。
7月下旬から10月上旬までは調整したか。(7/29週にはVIX指数が25超。12月まで継続)
QE3(2014年10月末終了)
スケール ⇒ 2014/11/28週ピークアウト
成長指数 ⇒ 2014/9/26週ピークアウト
長期トレンド指数 ⇒ 2014/10/10週ピークアウト
2014年10月末のQE3終了時点では、先行指数はスケールは上昇傾向を維持するも、他の指数は既にピークアウト済み。
2014年の11月末までは、相場は上昇傾向の維持を期待できるも利益確定もありを示唆。
その後、11月末までに、スケールもピークアウトが出現。
これは、相場の上昇基調が終了し、下落基調へ転じることを示唆。
実際のNYダウは、2011年9月中旬に調整するも10月末まで上昇基調を維持したか。
(10/17週にはVIX指数が25超も1週のみで収束)
11月末までに、全ての先行指数がピークアウト。さらに、長期トレンド指数が、下値を切り下げる展開へ。(青と赤の破線参照)QE1開始以来、振幅はあるものの下値を切り上げて上昇傾向を維持していたのだが、2015年1月末から下値を切り下げる展開に突入。直ちに下落相場入りを示すサインでは無いが、リーマンショック前の2008年2月以来の出現なのは、気になるところか。
ただし、スケールは、2014/11/28週にピークアウトするも、未だに下値を切り上げる展開を維持。
また、下落時の勢いも比較的緩やかか。下落時の傾きが、-0.20を超えた場合の下落相場入りの確率は、2000年以降で約92%であるが、2015年2月での傾きは、-0.177。まだ余裕があるか。まさかの日銀追加緩和が下支えとなって先行指数が下げ止まれば、一時的な調整で凌げる可能性もでてきたか。
しかしながら、先行指数を見る限り上昇相場(買い)は終了しつつあることも事実か。
適切に売りを入れつつ利益を確定し、先行指数が再び上昇傾向に戻るまで無条件の買いは控えるべきか。
■日経平均N225と先行指数 結果(2003/2/28〜2009/2/27)
■日経平均N225と先行指数 結果と予想(2009/2/27〜2015/2/27)
日銀金融緩和(2013/4/4)時の先行指数は、
スケール ⇒ 上昇傾向
成長指数 ⇒ 上昇傾向
長期トレンド指数 ⇒ 上昇傾向 であり、全て上昇傾向にあったことから、緩和によって更に相場上昇に弾みがついたか。2013/5/27週に、15,620円台まで上昇。ただし、6/14週には、12,440円台まで下落。
今回の日銀追加緩和(2014/10/31)時の先行指数は、
スケール ⇒ 上昇傾向も11月末にはピークアウト
成長指数 ⇒ 緩やかな下落傾向
長期トレンド指数 ⇒ 下落傾向 であり、相場が上昇するとしても11月末頃までか。その後は緩和によって相場の下支えが出来るかどうかといった展開になるか。
また、前回の緩和時にも出現した緩和による上昇の反動による下落(約2ヶ月後:12月中下旬頃)にも注意しておく必要があるか。
投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。
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