☆SHIFT(3697) 単元株数:100株:マザーズ:情報通信業
◆事業概要
ソフトウエアテスト事業おいて、単なる人材リソースの提供にはとどまらず、独自の方法論に基づき標準化された高品質かつ低コストなテストアウトソースを実現するソリューションサービスから、そこで培ったノウハウや膨大なデータを基に行われる高付加価値のコンサルティングサービスまでをテストアウトソーシングとして、提供中。
◆特徴
「コンサルティングサービス」⇒ 開発計画段階から、開発体制構築・テスト設計・テスト実行の方法論を計画。
「ソリューションサービス」⇒ テスト実行業務や自動テストのためのスクリプト作成業務。
「ヒンシツプラットフォームサービス」⇒エンジニアの育成に関与し、ソフトウェア開発をより効率的なものにするツールを提供。
従業員数:130人 臨時従業員数:189人 平均年間給与 504万円(平成26年8月31日現在)
連結子会社3社で構成。
連結会社従業員:148人 臨時従業員:189人
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■業績実績
◆第8連結(平成25年8月期)
売上高 ⇒ 13億1,100万円
営業利益 ⇒ -7,700万円 営業損失。
経常利益 ⇒ -7,800万円 経常損失。
当期純利益 ⇒ -9,200万円 純損失。
1株あたり純利益(EPS) 00.00円(上場時の2,638,600株で算出)
株価収益率(PER) 1,300円(仮条件上限)/00.00円=--.--倍あたりか。
※ソフトウエアテスト事業(売上高:13億600万円、セグメント利益:2億100万円)
・コンサルティングサービス(売上高:4億6,100万円)
⇒受託ソフトウェア開発企業等に対するサービスが順調に拡大。
・ソリューションサービス(売上高:7億8,600万円)
⇒自動化テストのスクリプト作成など、テスト自動化に関連したサービスの拡充に注力。
・ヒンシツプラットフォームサービス(売上高:5,900万円)
⇒ソフトウェアテストのノウハウを研修として提供するヒンシツ大学が好調に受講されたほか、ソフトウェアの仕様書を調査し不具合の発生を予見する仕様書インスペクションサービスの開始に伴い順調に拡大。
※その他事業
・アドバゲーム事業(売上高:400万円、セグメント損失:1,200万円)
⇒ソーシャルゲームの受託運営を開始。しかしながら、当初想定していた収益は得られず。
・SCENTEE事業(売上高:5万円、セグメント損失:3,000万円)
⇒スマートフォンでメッセージと一緒に「香り」を届けるSCENTEEサービスの開始に向けて、最初の量産デバイスである「Balloon」モデルの研究開発を推進。研究開発活動を行い、試験的な販売活動のみ実施。
◆第9期(平成26年8月期)
売上高 ⇒ 21億5,000万円
営業利益 ⇒ 1億2,400万円
経常利益 ⇒ 1億2,400万円
当期純利益 ⇒ 1億4,900万円
1株あたり純利益(EPS) 56.70円(上場時の2,638,600株で算出)
株価収益率(PER) 1,300円(仮条件上限)/56.70円=22.93倍あたりか。
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■主幹事別、セクター別アノマリー

⇒ 情報通信業での直近の負けは、2011/3/11上場 AGS(3648):OR22.2%:東証2部:みずほ証券。
⇒ 月別勝率9位。ただし、2010年以降は、12勝0敗 勝率 1.000。
⇒ 11月での直近の負けは、2009/11/20上場 エフオーアイ(6253):OR34.1%:マザーズ:みずほ証券。
⇒ 野村證券の直近の負けは、2014/4/8上場 トレックスセミコンダクター(6616):OR30.6%:東証JQS。
⇒ 野村證券・情報通信業の直近の負けは、2008/10/30上場 電算システム(3630):OR32.4%:東証2部。
⇒ マザーズ・情報通信業での直近の負けは、2008/10/28上場 クロスマーケティング(3629):OR22.1%:野村證券。
■需給状況
オファリングレシオ(OA含む)は、22.66%。
適正とされる 20%±5% の範囲内か。
仮条件上限で試算した吸収金額は、約7.77億円。
■大株主におけるベンチャーキャピタル(VC)の状況
VCの存在数 ⇒ 3つ。
VCの合計所有割合 ⇒ 21.72%
また、大株主以外のVC(投資会社含む)は、無し。
VC関連の存在数 ⇒ 全部併せて、3つ。
その合計所有割合は ⇒ 21.72%(計573,00株株)
今回の売出における放出株数 ⇒ 100,000株。残数は、473,000株 の見込み。
■ロックアップの状況
ロックアップ(売却等):対象者
売出人であるNTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合、並びに、当社株主であるDraper Nexus Technology Partners, LP、DraperNexus Partners, LLC、和出憲一郎、菅下清廣、スガシタパートナーズ株式会社。
ロックアップ(売却等):期間
90日間(平成27年2月10日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、有り。
仮条件上限が、1,300円 であることから、1,950円あたりか。
ロックアップ(売却等):対象者
売出人かつ貸株人である丹下大、当社の取締役かつ新株予約権者である北沢賢児および福元啓介。
ロックアップ(売却等):期間
90日間(平成27年2月10日)。発行価格の1.5倍以上で解除条件は、無し。
大株主のうち、ロックアップ対象外は、
5つ ⇒ 403,600株:15.30% 三井物産(株)等 特別利害関係者等にあたるか。
ロックアップ(新株予約権行使):対象者
丹下大。
ロックアップ(新株予約権行使):期間
平成27年11月12日(当日含む)
ロックアップ(発行等):期間
180日間(平成27年5月11日)
また、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。
■ロックアップ解除条件(売却)
発行価格の1.5倍以上で解除条件は、有り。
仮条件上限が、1,300円 であることから、1,950円 あたりか。
■親引け
なし。
■配当(8期)
なし。創業以来、配当の実施は無し。
■株主優待
記載無し。
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■目論見書に記載のある主な対処すべき課題
◆ 企業ブランドの醸成と新規事業展開
ソフトウェアテスト以外の領域においても積極的な事業展開を行い、新しい価値を創造する企業としてのブランドを醸成していくことが重要な課題であると認識しております。こうした課題に対応するため、収益の柱としてのソフトウェアテスト事業を拡大させる一方で、既存事業との関連性、収益性、社会性、従業員の士気向上への影響等を考慮した上で、一定の割合を定めて新規事業に積極的に投資を図りたい。
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■目論見書に記載のある主なリスク
◆他社との競合について
海外には多数のソフトウェアテストアウトソーシング会社が存在。そうした企業が日本国内に市場参入する場合、価格競争が激しくなる可能性あり。自社のソフトウェアテストサービスの標準化を推し進めることにより、競合各社に対して差別化を図れるものと考えているものの、競争激化に対して十分な差別化が図られなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性あり。
◆瑕疵担保責任等について
ソフトウェアテストサービスの実施に当たっては、顧客企業に対して、ソフトウェアテストサービスはソフトウェア等に含まれる不具合等の全てを発見することを保証するものではなく、また、ソフトウェア等の完全性を保証するものではないことを十分説明するよう努めており、契約上も一定の免責条項等を規定。しかしながら、何らかの事情により当社グループが瑕疵担保責任或いは損害賠償責任の追及を受け、賠償責任を負うこととなった場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性あり。
◆ストック・オプションについて
現在、ストック・オプションによる潜在株式は、422,300株であり、発行済株式総数2,538,600株の16.63%に相当。当社の株価が行使価額を上回り、かつ、権利行使についての条件が満たされ、これらの新株予約権が行使された場合には、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性あり。
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ソフトウエア事業におけるテスト部分のアウトソーシングを担う。既存の労働集約的なソフトウェアテストサービスではなく、仕組化・標準化されたソフトウェアテストソリューションを提供することにより、アウトソース需要を喚起。
※平成26年8月期の売上高は、
・ソフトウエアテスト ⇒ 20億9,200万円 97.3%
平成27年8月期以降はソフトウェアテスト事業に専念する体制に移行中。
主要な経営戦略としては、まず、エンタープライズ(企業の業務システム)向けソフトウェアのテストアウトソースニーズを喚起し、他事業者に先駆けて取り込むことにより拡大させることを狙う。また、ゲーム等のエンターテインメント領域に対しても、ソリューションサービスを中心としてソフトウェアテストサービスを提供することで、収益の拡大を目指したいところか。さらに、コンサルティングサービス、ソリューションサービスを通じて蓄積したノウハウやデータをもとに、ヒンシツプラットフォームサービスのサービスメニューを拡充し、より収益性の高いサービスを開発することで、継続的な成長と収益力の最大化を図りたいところか。
目論見書から判別できる主な取引先は、
(株)ワークスアプリケーションズ
ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)
(株)インテリジェントウェイブ
(株)電通国際情報サービス
(株)カヤック
(株)ディー・エヌ・エー
エレクス(株)
キャロルシステム(株)
(株)ミル
アクサス(株) あたりか。
新規公開で得た資金は、
・ソフトウェアテストエンジニア人材の採用に係る人材紹介料、採用広告料等の採用費として、1億4,800万円。
(平成27年8月期:6,800万円、平成28年8月期:8,000万円)
・ソフトウェアテスト用端末等の取得費用等として、3,000万円。
(平成27年8月期:3,000万円)
残額は、ソフトウェアテスト事業のなかでも、経営戦略上も重要な位置づけを担うヒンシツプラットフォームサービスに関連した新サービスの研究開発並びに事業推進に係る人件費、外注費、広告宣伝費等として充当する予定。
細かな財務分析は次回に。
公開価格割れ発生確率(条件付き確率)は、別途に。
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想定株価は、1,210円のところ、
仮条件は、1,210円〜1,300円 に決定。
公開価格決定日:11/4(火)
上場日:11/13(木)
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