☆メドピア(6095) 単元株数:100株:マザーズ:サービス業
◆事業概要
インターネットメディア「MedPeer」の運営を通じて、医師集合知サービス及び医師求人情報サービスを展開。
◆特徴
全国のあらゆる医師が一同に集まる「場」として、インターネットサイト「MedPeer」を運営。医師の集合知(不特定多数の知見を蓄積し、分析、体系化することで生成される情報)を形成。医師会員は無料でサービスを利用可能。一方で、製薬企業に対して「医師集合知」の閲覧や、医療用医薬品の広告掲載スペースを提供するとともに(医師集合知サービス)、人材紹介会社へ医師の求職者情報を提供すること(医師求人情報サービス)等により収益を計上。
従業員数:29人 臨時従業員数:3人 平均年間給与 573万円(平成26年4月30日現在)
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■業績実績
◆第9期連結(平成25年9月期)
売上高 ⇒ 前期比 77.1%増 5億7,400万円
経常利益 ⇒ 前期比 294.1%増 8,800万円
当期純利益 ⇒ 前期比 412.9%増 1億1,300万円
医師の臨床活動に有益な情報を提供する「MedPeer」サイトサービスの充実、メディアへの露出等を通じ「MedPeer」の知名度向上を図ったことにより、当事業年度において会員は約1.3万人増加し、会員数は6.1万人に到達。医師集合知サービスのうち「薬剤評価掲示板」及び「Meet the Experts」を利用したマーケティング支援についても、新規顧客の獲得、既存顧客への各サービスの一層の浸透により、広告掲載数が順調に推移したことによるか。
◆第10期 第2四半期(平成26年3月期)
売上高 ⇒ 4億5,200万円
経常利益 ⇒ 1億3,300万円
純利益 ⇒ 8,000万円
会員は6.6万人に到達。
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■主幹事別、セクター別アノマリー
⇒ サービス業での直近の負けは、2013/12/19上場 ウイルグループ(6089):OR36.7%:東証2部:SMBC日興証券。
⇒ 月別勝率2位。ただし、2010年以降は、15勝4敗 勝率 0.789。
⇒ 6月での直近の負けは、2011/6/29上場 SEMITEC(6626):OR14.5%:東証JQS:三菱UFJMS証券。
⇒ 野村證券・主幹事の直近の負けは、2014/4/8上場 トレックスセミコンダクター(6616):OR30.6%:東証JQS。
⇒ 野村證券・サービス業の直近の負けは、2010/7/23上場 アイケイケイ(2198):23.3%:東証JQS。
⇒ マザーズ・サービス業での直近の負けは、2008/8/7上場 トライステージ(2178):20.2%:SMBC日興。
■需給状況
オファリングレシオ(OA含む)は、16.61%。適正とされる 20%±5% を約5%程度下回るか。需給は、ややキツイか。
仮条件上限で試算した吸収金額は、約10.8億円。大株主には、代表取締役社長、ベンチャーキャピタル(VC)、代表取締役社長が議決権の過半数を持つ会社、取締役、代表取締役社長の配偶者、特別利害関係者が並ぶ。VCは、売出で19,000株を放出し、所有株数:281,000株、所有割合:17.3% となる見込み。VCは、90日間(平成26年9月24日)がロックアップ(売却等)の対象。ただし、売出価格の1.5倍で解除。また、代表取締役社長、取締役、代表取締役社長が議決権の過半数を持つ会社、配偶者は、90日間(平成26年9月24日)がロックアップ(売却等)の対象。だたし、特別利害関係者はロックアップの対象外。注意が必要か。会社としては、180日間(平成26年12月23日まで)がロックアップ(発行等)の対象か。また、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。
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■目論見書に記載のある主な対処すべき課題
◆知名度の向上
医師のみならず、製薬企業、医療機器メーカー、人材紹介会社等の顧客に対して運営サイト「MedPeer」の知名度の向上を図ることが必要。知名度向上は、大手企業との提携等も含めた事業展開をより有利に進めることや、サービスを支える優秀な人材を採用・確保することに寄与。今後、運営サイト「MedPeer」の知名度向上を目指し、それぞれに適した広報活動を推進していく方針。
◆収益基盤の強化
中長期的には製薬企業に事業収入の大半を依存している現在の事業モデルを進化させることで事業収入先の多様化を図る必要あり。具体的には「MedPeer」ブランドの確固たる地位を固め、そのブランド力を活用して、人材紹介会社から事業収入を得ている「医師求人情報サービス」の再構築を図るとともに、既存の医療システムに当社の「医師集合知サービス」を組み入れた新たなサービスを提供すること等によって、病院あるいは病院ベンダー企業等から事業収入を獲得。また、医療情報を病院・医師・患者間で共有できるサービス等の開発を通じて市場の創造を図り、患者コミュニティからの事業収入も得ることで収益基盤の一層の強化を図りたい。
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■目論見書に記載のある主なリスク
◆「MedPeer」への依存について
事業は、医師間の情報共有に特化した機能を提供する「MedPeer」サイトが基盤。このため新たな規制の導入等、予期せぬ事象によりサイトの利便性が低下し、同業他社に対する競争力を喪失して利用者数が減少した場合やサイト運営が不能となった場合には、事業及び業績に影響を与える可能性あり。
◆サービスの陳腐化又は代替サービスの参入について
主な事業である製薬企業の医療用医薬品販売を対象とするマーケティング支援は、「MedPeer」会員である医師が医療用医薬品の処方権を持ち、患者に対し処方行動を行うことが前提。医薬品の処方を医師ではなく薬剤師や患者が直接行うようになる、また遺伝子操作等の医薬品に依存しない治療の比率が拡大する等、医療システムが抜本的に変わった場合、提供するサービスが陳腐化する可能性あり。その他、薬事法に定められた医薬品の広告に関する規制が撤廃・改変され、製薬企業による特定の医薬品の広告に関して、医療従事者の確認が不要とされた場合、一般向けの広告代理店などによる代替サービスの参入の可能性があり、事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性あり。
◆医師集合知サービスについて
主たる収益は、製薬企業の顧客の広告予算を対象とした医師集合知サービスによる収入。平成25年9月期における売上高に占める医師集合知サービスの売上高の比率は85.9%。製薬企業における広告費の支出動向や他の媒体との競合の激化及び「MedPeer」サイトの健全性が損なわれること等により、「MedPeer」のブランド力が低下し、マーケティング支援の売上高が減少した場合には、事業及び業績に影響を与える可能性あり。
◆新株予約権の行使による株式の希薄化について
ストック・オプションによる新株予約権の個数は1,522個。発行済株式総数1,467,000株の10.4%に相当。株価が行使価額を上回り、かつ権利行使についての条件が満たされ、これらの新株予約権が行使された場合には、既存の株主が有する株式の価値が希薄化する可能性あり。
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医師が臨床に有用な情報の共有に特化した、医師目線を念頭に構成されたwebサイト「MedPeer」を運営。
会員数は、平成26年3月末で、6.6万人。薬剤評価掲示板への投稿累計数は、293,000件あまり。
主な収益源は製薬企業を顧客としたマーケティング支援事業であり、製薬企業の顧客の広告予算を対象とした医師集合知サービス。売上高に占める割合は、約85%。
企業としての力の源泉は、「MedPeer」サイトにおける医師会員の数及び「MedPeer」サイトの利用頻度か。
会員数の増加とサイトの活性化を図るためには、サイトのコンテンツの充実と機能の拡充を図りブランド力を向上させることが重要か。また、製薬企業以外の病院あるいは、病院ベンダー企業からも収益を得られるシステム構築を図りたいところか。
会員誘導等のメディア連携として、(株)日経BPと平成25年5月31日〜平成27年5月31日まで、業務提携契約あり。
新規公開で得た資金は、
・会員獲得のための広告宣伝費、及びサイトサービスの利用を促進させるポイント費等のサイト活性化費用として、2億9,800万円。(平成26年9月期:1,800万円、平成27年9月期:1億3,100万円、平成28年9月期:1億4,800万円円)
・人材の採用・育成等にかかる人件費として、2億6,700万円。
(平成26年9月期:3,00万円、平成27年9月期:1億3,700万円、平成28年9月期:1億2,600万円)
・事業拡大に伴うオフィス移転及びオフィス構築費用等として、7,200万円。
(平成27年9月期:7,200万円) に、充当する予定。
細かな財務分析は次回に。
公開価格割れ発生確率(条件付き確率)は、別途に。
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想定株価は、3,680円のところ、
仮条件は、3,700円〜4,000円 に決定。
公開価格決定日:6/18(水)
上場日:6/27(金)
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