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Top◆2014年1-7月IPO(新規公開株) >トレックス・セミコンダクター(6616) 目論見書の個人的な感想 IPO(新規公開株)統計アノマリー付き
2014年03月18日

トレックス・セミコンダクター(6616) 目論見書の個人的な感想 IPO(新規公開株)統計アノマリー付き



新規公開株に当選し、初値が公募価格を上回る・・・幸運を掴むその日のために。

トレックス・セミコンダクター(6616) 単元株数:100株:東証JQS:電気機器

◆事業概要
各種アナログIC(電気信号の電圧値または電流値を用いて制御するIC)製品の開発・製造・販売を実施。特に電源用IC(各種電子部品に供給される電圧の制御に用いられるIC)の小型化、低消費電力化に注力中。

従業員数:138人  平均年間給与 714万円(平成26年年1月31日現在)
連結子会社8社(開発子会社1社、販売子会社6社、製造子会社1社)によって構成。

◆特徴
IT機器等の超小型・軽量化ニーズに対応できる電源用ICに特化した微小電流を制御するアナログ技術を持つ。
工場を保有せず、製造を外部の企業へ委託し、製品の企画、開発、販売及びアフターサービスのみを行うファブレス経営を展開。製造部門を持たないことによって、リソースを効率的に配分・活用し、利益率の向上を図る。

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■業績実績
◆第18期連結(平成25年3月期)
売上高  ⇒ 前期比 6.1%減  86億円
経常利益 ⇒ 前期は、300万円   4億4,400万円
当期純利益⇒ 前期は、1億2,900万円の純損失  1億9,100万円

※日本事業(売上高:26億6,000万円(30.9%) セグメント利益:4億3,100万円)
大手電機メーカーや販売代理店に対する売上高が減少。

※アジア事業(売上高:50億8,000万円(59.0%) セグメント利益:5,300万円)
販売代理店に対する売上高が増加。

※欧州事業(売上高:4,600万円(0.5%) セグメント利益:100万円)
セットトップボックスメーカーへの売上高が結会計年度になくなったことによるか。

※北米事業(売上高:3億9,800万円(4.6%) セグメント利益:600万円の損失)
電子部品メーカーへの売上高が増加したことによるか。

また、希望退職による人員削減や事務所移転など、コスト削減や合理化も推進。

◆第19期連結 第3四半期(平成25年12月期)
売上高  ⇒ 70億3,300万円
経常利益 ⇒ 10億8,500万円
当期純利益⇒ 11億5,100万円

※日本事業(売上高:20億5,500万円(29.2%) セグメント利益:10億900万円)
電子機器メーカー向けの売上高が低調であったことによるか。

※アジア事業(売上高:41億7,600万円(59.4%) セグメント利益:8,000万円)
販売代理店向けの売上高が好調であったことによるか。

※欧州事業(売上高:4億2,800万円(6.0%) セグメント利益:1,200万円)
電子機器メーカー向けの売上高が好調であったことによるか。

※北米事業(売上高:3億7,200万円(5.2%) セグメント利益:800万円)
電子機器・部品メーカー向けの売上高が好調であったことによるか。

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■主幹事別、セクター別アノマリー
6616-ano-torex.png

⇒ 電気機器での直近の負けは、2014/3/18上場 日立マクセル(6810):東証1部:日興証券。
⇒ 月別勝率2位。ただし、2010年以降は、10勝1敗 勝率 0.909。
⇒ 4月での直近の負けは、2012/4/20上場 ウチヤマホールディングス(6059):ジャスダック:大和証券。
⇒ 野村證券・主幹事の直近の負けは、2012/12/14上場 チムニー(3178):東証2部。
⇒ 野村證券・電気機器の直近の負けは、2010/12/16上場 テラプローブ(6627):マザーズ。
⇒ ジャスダック・電気機器での直近の負けは、2011/6/29上場 SEMITEC(9532):三菱UFJMS証券。

■需給状況
仮条件上限で試算した吸収金額は、約40.4億円。大株主には、特別利害関係者や代表者、取締役が並ぶ。ベンチャーキャピタルは大株主には当たらないが2つ(野村系と中銀系)存在。所有割合は、約2.1%。利害関係者等と野村系ベンチャーキャピタルは、90日間(平成26年7月6日)がロックアップの対象。ただし、売出価格の1.5倍で解除。また、会社としても、180日間(平成26年10月4日)が、ロックアップ期間。いずれの場合でも、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。加えて、主幹事(野村證券)が保有する40,000株も、90日間(平成26年7月6日)までは売却しない見込み。ただし、ただし、売出価格の1.5倍以上で解除。

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■目論見書に記載のある主な対処すべき課題

◆事業領域であるアナログ電源IC市場は総体的に拡大中だが、業績を確実に伸長させるためには、「市場動向に迅速に対応した高付加価値製品の開発」、「市場競争力のある製品コストの実現」、「既存顧客との取引深耕と新規顧客の開拓」、「品質コントロールレベルの確保」、「当社事業に関連性のある新たな事業領域の育成」が必要。

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■目論見書に記載のある主なリスク

◆製品の生産上の特性と生産拠点の確保について
主要製品である「アナログ電源系の半導体」は、生産拠点のおかれている環境が製品の性能に与える影響が大きいため、以下の理由により、製造ラインの変更を容易に行えない。

・製造プロセスのチューニング等に約2年程度の時間を要する。
・移管した製品を販売する場合は、顧客サイドが再度製品認定をする必要がある。

生産上の特性から、需要の変動(増加)に応じて生産量を確保することが困難になる可能性も。需要予測を通じ各生産拠点との親密な関係を構築しているものの、生産委託先の経営戦略の変更や取引条件の大幅な変更、業績変動などが、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性あり。

◆生産拠点の偏重について
ウェハの製造において、フェニテックセミコンダクター葛yび潟泣lサス北日本セミコンダクタへの委託比率が大きな割合を占める。製品の生産上の特性により、製造プロセスの変更が困難であるため、製造委託先の偏りは、製品の安定した供給を阻害するすることも。また、ウェハ製造委託先との急激な関係悪化や、当該委託先に天災等が生じる場合等の事象が発生した場合、製品の生産に支障が生じ、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性あり。

◆為替変動リスク
売上高に占める海外売上高の割合は69.1%。為替変動の影響を受ける傾向あり。為替予約等によって為替相場の変動を緩和するべく対策を講じているものの、予想の範囲を超えた急激な為替変動が生じた場合等におて、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性あり。

◆繰越欠損金に関するリスク
第18期事業年度末(平成25年3月末日)現在で11億2,100万円の税務上の繰越欠損金を有しているため法人税の負担が軽減されており、今後当面の間も軽減される見通し。しかしながら、業績が順調に推移することで繰越欠損金を上回る課税所得が発生した場合には、通常の税率に基づく法人税等の税金が発生し、当期純利益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性あり。

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電源アナログICに強みを持つ、半導体デバイス開発販売会社。
工場を保有せず、製造を外部の企業へ委託し、製品の企画、開発、販売及びアフターサービスのみを行うファブレス経営を展開中。(ただし、子会社としてベトナムに製品組立工場は保有。)

販売先は、日本、アジア、欧州、北米 に及ぶものの、主な収益は日本に偏る。
特に、アジア地域(中国、台湾、ベトナム等)は、売上高で全体の約60%を占めるものの、利益は僅かに約6%のみ。
新興国需要もあり、マーケットは拡大傾向だが、ローエンドからミドルエンドのカテゴリーにおいては、既に、競合企業との猛烈な価格競争(低価格化)に巻き込まれている可能性が高いか。さらに、欧州、北米 に至っては、売上高に占める割合は、約5%であり、利益もほとんど出ていないか。

価格競争力を高めていくためには、協力企業の支援を得ながら製品の企画・開発機能を強化し、粗利率を高めるために、車載・産業機器向けの高付加価値な製品へのシフトを進めていきたいところか。また、電源IC以外の製品ラインナップ(低雑音アンプ(増幅器)や加速度センサ)にも取り組みたいところか。

ただ、旧トレックス・セミコンダクターは、多額の債務をかかえ平成7年3月に特別清算に至っていることや、
現トレックス・セミコンダクターにおいても、平成24年7月に、早期退職プログラム(希望退職)を実施し、
全従業員約180名のうち40名の募集に対して41名(約22%)の応募があったとされることは、気がかりなところか。


新規公開で得た資金の使途は、次のとおり。
・車載・産業機器等向け半導体製品の設計用ソフトウエア及び開発関連設備の整備として、9億8,100万円。
(平成27年3月期:4億1,300万円、平成28年3月期:3億7,800万円、平成29年3月期:1億9,000万円)

・購買・販売・その他業務に関わる情報システムの更新としてIT基盤ソフトウエア等として、4億3,600万円。
(平成27年3月期:2億1,100万円、平成28年3月期:2億2,500万円)

・協力工場に貸与する製造関連設備の購入として、2億6,000万円
(平成27年3月期:3,500万円、平成28年3月期;7,500万円、平成29年3月期:1億5,000万円)

・工具器具等のその他の設備購入として、1億3,100万円
(平成27年3月期:9,100万千円、平成28年3月期:2,000万円、平成29年3月期:2,000万円)

・製造子会社VIETNAM SEIBISEMICONDUCTOR CO.,LTDにおける組立工程用の生産及び検査用機械装置購入を目的とした当該子会社への投融資資金として、1億円。(平成27年3月期)

また、残額については、借入金の返済に充当する予定。

細かな財務分析は次回に。

ブログ村 IPO・新規公開株
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想定株価は5,000円のところ、
仮条件は、4,500円〜5,000円 に決定。
公開価格決定日:3/27(木)
上場日:4/8(火)
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ブログ村 IPO・新規公開株

※抽選参加日程表
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トレックス・セミコンダクター(6616) IPOチャンスメーカー絶賛稼働中!!

※引受株数一覧表
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投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。


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posted by lucky cat at 16:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◆2014年1-7月IPO(新規公開株) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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