みんなのウエディング(3685) 目論見書の個人的な感想 IPO(新規公開株)統計アノマリー付き

新規公開株に当選し、初値が公募価格を上回る・・・幸運を掴むその日のために。

☆みんなのウェディング(3685)　単元株数：100株：マザーズ：情報・通信業

◆事業概要
結婚式場やそれぞれの結婚式場の口コミ、実際の費用明細などウェディングに関する情報を提供する「みんなのウェディング事業」と、多様化するウェディングスタイルを実現する支援を行う「その他事業」を展開。

月間ユニークユーザー数：209万3千人、有料掲載結婚式場数：1,374（平成25年12月）

※報酬等の内容は、次のとおり
・掲載料・・・契約している有料掲載結婚式場から対価として毎月収受する報酬。
・成果報酬・・・サイトの掲載情報を基にユーザーが起こしたアクションに応じて、有料掲載結婚式場から収受する報酬。
・成約報酬・・・ユーザーが当社を介して有料掲載結婚式場で結婚式を施行した際に収受する報酬。
・広告料・・・ウェブサイトに掲載する広告の対価として収受する報酬。


従業員数：94人 　臨時従業員数：4人　平均年間給与　513万円（平成26年年1月31日現在）
株式会社ディー・エヌ・エーにて、結婚関連情報提供事業として開始。平成22年10月、同社から会社分割にて設立。


■特徴
みんなのウェディング事業では、結婚式場へ見学に行った方や実際に結婚式を挙げた花嫁・花婿、結婚式の参列者からの口コミ投稿を掲載。結婚式を行う花嫁・花婿にとって有意義なものとなるように、花嫁・花婿の視点に立ったサービスを提供。具体的には、口コミ投稿の文字数を300文字以上とし、また、投稿内容が中立的なものとなるように投稿ガイドラインに沿った審査を実施。また、実際に結婚式場が花嫁・花婿に提示した費用明細も掲載。その他事業では、結婚式場選びに迷っている花嫁・花婿に対してアドバイザーが相対で二人の希望に合った結婚式場を紹介するサービスや、従来の結婚式に捉われないオリジナリティある結婚式を望む花嫁・花婿の希望を実現するサービスを展開。

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■業績実績
◆第3期（平成25年9月期）
売上高　　⇒　前期比　82.2%増　10億1,100万円
経常利益　⇒　前期比　149.2%増　1億7,500万円
当期純利益⇒　前期比　80.2%増 1億900万円

※みんなのウエディング事業（売上高：10億400万円（構成比：99.2%））
1月より株式会社ベネッセコーポレーションと業務提携し、マタニティユーザー向けにさずかり婚向け式場選びサイト「みんなのマタニティウェディング」を開始。また、４月より、ヤフー株式会社と連携し、同社が運営するインターネット総合情報サイトYahoo! JAPANのコンテンツ「Yahoo!ウエディング」へ結婚式場情報の提供を開始。Yahoo! JAPANのユーザーにも、口コミ投稿や、実際の費用明細、その他結婚式に関わる有益な情報を提供。

※その他事業（売上高：600万円（構成比：0.5%））
11月に東京都中央区に「みんなのウェディング相談デスク」を開設し、花嫁・花婿に対して相対で当社のアドバイザーが２人の希望に沿った結婚式場を紹介するサービスを開始。平成25年７月には「イオンウエディング」（結婚式場紹介事業）を展開する株式会社ツヴァイと業務提携し、「イオンウエディング」においても花嫁・花婿に対する当社の有料掲載結婚式場の紹介を開始致。また、従来のスタイルにとらわれないオリジナリティある結婚式を望む花嫁・花婿の希望を実現する「Brideal」を展開。

◆第4期　第1四半期（平成25年12月期）
売上高　　⇒　3億4,900万円
経常利益　⇒　1億100万円
当期純利益⇒　6,200万円

※みんなのウエディング事業
11月より、マタニティユーザー向けのさずかり婚向け結婚式場選びサイト「みんなのマタニティウェディ
ング」を出産や育児により結婚式を挙げていない層にまで拡げ、名称を「みんなのファミリーウェディング」に変更。ユーザー及びクライアントに対する提供サービスを拡充するとともに、有料掲載結婚式場数の拡充を実施。

※その他事業
「Brideal」において、ウェディングプランナーを採用するなどして、よりユーザーの理想とする結婚式の実現を支援する体制の取組みを開始。

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■主幹事別、セクター別アノマリー

⇒　情報通信業での直近の負けは、2011/3/11上場　AGS(3648)東証2部：みずほ証券。
⇒　月別勝率10位。ただし、2010年以降は、21勝7敗　勝率　0.750。
⇒　3月での直近の負けは、2012/3/15上場　ライフネット生命(7157)マザーズ：野村證券。
⇒　野村證券・主幹事の直近の負けは、2012/12/14上場　チムニー(3178)：東証2部。
⇒　野村證券・情報通信業の直近の負けは、2008/10/30上場　電算システム(3630)：東証2部。
⇒　マザーズ・情報通信業での直近の負けは、2008/10/28上場　クロスマーケティング(3629)：野村證券。

■需給状況
仮条件上限で試算した吸収金額は、約47.6億円。大株主には、ディー・エヌ・エー（所有割合：16.40%）の他、ベンチャーキャピタルが４つ存在。４つ合計での所有割合は、42.47%。ディー・エヌ・エーを含むこれらは、90日間（平成26年6月22日）がロックアップの対象。ただし、公募価格の1.5倍で解除。また、取締役等も、90日間のロックアップ対象（解除条件なし）に。さらに、会社としては、180日間（平成26年9月20日）がロックアップ期間。いずれの場合でも、主幹事証券は、裁量でロックアップ解除を行う権限あり。

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■目論見書に記載のある主な対処すべき課題

◆事業枠組みの整備
結婚関連情報提供事業は、開始してからまだ数年と日が浅く、認知度が十分ではない。より有意義な情報提供していくため、多くの情報が運営するサイトに集まることが必要であり、認知度の向上に取り組んでいく方針であり、積極的にマーケティング活動を行うことによって、サービス活用の提案の浸透を図る。

多様化するニーズに応えるため、常に新しいサービスを提供することを検討し、実施。既存サービスの充実に加えて、新規サービスや周辺事業への展開を図ることで、既存ユーザーへの付加価値の提供、新規ユーザーの獲得を図り、新しい収益モデルを構築を図る。

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■目論見書に記載のある主なリスク

◆ウェディング市場について
日本における婚姻件数は年々減少傾向にあり、また、結婚式に対する考え方は多様化。少子高齢化が進み、日本における婚姻件数が大幅に減少してウェディング市場が縮小した場合には、事業に大きな影響を与える可能性あり。

◆競合について
従来の紙媒体からウェブ中心に。ユーザーのライフステージの変化に合わせてブライダル情報の提供を始めるケースも。また、ウエディング情報以外の情報の比較サイトや口コミサイトの運営に一定のノウハウを持つ媒体も存在。競争環境の中で、将来的に顧客の獲得競争や価格競争の激化し、競合他社との差別化による優位性が十分に確立できない結果となる場合、業績に影響を及ぼす可能性があり。

◆特定のサイトへの依存について
みんなのウェディング事業において結婚式場の口コミサイトを運営しており、「みんなのウェディン
グ」「みんなのファミリーウェディング」「ふたりのウェディング」の３サイトを展開。平成25年９月期における売上高に占めるこれらの３サイトに係る売上高比率は99.3％と依存が高い状況。今後、予期せぬ事象の発生等により、ユーザー数が減少したり、サイト運営が困難となった場合、事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があり。

◆サイト内の書き込みについて
個人の評価や実際の費用明細などを自由に発信できる「口コミ掲示板」や「レビュー」を提供中。好意的な内容だけでなく、改善を要望する内容についても書き込みあり。サイト内の情報に関して責任を負わない旨を明示するとともに、事実でない情報や誹謗中傷など不適当と判断した場合にはその内容を、事前あるいは事後に、削除中。しかしながら、不適当な書き込みを当社が発見できなかった場合、あるいは発見が遅れた場合、ユーザーなどの支持が下がり、サイト運営者としての当社の信用が低下し、業績に影響を及ぼす可能性あり。

◆ベンチャーキャピタル等の持株比率について
ベンチャーキャピタル等が保有する株式数は2,976,000株、保有比率は45.9％。株式公開後、株主であるベンチャーキャピタル等が保有する株式の全部または一部を売却することが想定され、その場合、当社株式の需給バランスが短期的に損なわれ、株価の形成に影響を及ぼす可能性あり。

◆ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について
役職員の業績向上に対する意欲や士気を高めるため、ストック・オプション制度を採用。ストック・オプションによる潜在株式総数は522,000株であり、発行済株式総数の8.0％に相当。これらのストック・オプションが行使された場合、新株式が発行され、株式価値が希薄化する可能性あり。

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結婚関連情報提供サービスを手がける結婚式場の口コミサイト。
様々なスタイルの結婚式に対する様々なニーズに沿ったサービスを提供できる結婚式場をネットで検索可能。
収入源は、契約している有料掲載結婚式場からの掲載料、成果報酬、成功報酬が中心。

主たる顧客は、(株)アリバー（東京都港区新橋）・・・婚礼雑誌、婚礼サイトの広告代理業。
平成25年9月期で、売上高 3億3,000万円（32.7%)を占める。

少子化による結婚適齢期人口の減少は揺るぎのない事実。
絶対数の減少を細かなニーズの掘り起こしでカバーし、新たな需要を創出していく戦略か。
しかも、自ら結婚式場運営に乗り出すわけでななく、ネットを駆使して結婚式場等への誘導に徹するビジネスモデルか。
しかしながら、競合企業も多い。
・ウエディングパーク（(株)サイバーエージェント100%子会社）
・ゼクシィnet（(株)リクルートマーケティングパーナーズ）
・マイナビウエディング（(株)マイナビ）　　　　　　　　　　　　　などが存在。

みんなのウエディングと激しい競争の中にあるか。
今後の利益の積み上げには、更なる認知度の向上とウェブサイトの充実がカギを握るか。

新規公開で得た資金は、
・認知度向上及びユーザー数増加等を図るため広告宣伝費や販売促進費として、
（平成26年９月期：7,500万円、平成27年９月期：3億32,000万円、平成28年９月期：3億9,500万円）

・クライアントに口コミ分析機能等を提供するため支払手数料として、
平成26年９月期：4,000万円、平成27年９月期：9,000万円、平成28年９月期：1億円）

・優秀な人材を採用し、また、社員の教育研修を行うため採用教育費として、
（平成27年９月期：6,000万円、平成28年９月期：3,500万円）

残金は、本社移転（内装工事、保証金等）、及び戦略的な事業規模拡大の資金（新規事業、新規サービス等）等に充当する予定。


細かな財務分析は次回に。

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想定株価は2,580円のところ、
仮条件は、2,580円〜2,800円　に決定。
公開価格決定日：3/12（水）
上場日：3/25（火）
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