ウィルグループ(6089) 目論見書の個人的な感想 IPO(新規公開株)統計アノマリー付き

新規公開株に当選し、初値が公募価格を上回る・・・幸運を掴むその日のために。

☆ウィルグループ(6089)　単元株数：100株　東証2部：サービス業

◆事業概要
連結子会社6社と共にグループを構成し、人材派遣、業務請負、人材紹介を主とする人材ビジネスを展開。
・セールスアウトソーシング事業（家電量販店等における販売業務）
・コールセンターアウトソーシング事業（通信会社向けを中心としたテレマーケティングの業務請負）
・ファクトリーアウトソーシング事業（食品製造業を中心とした業務請負）　　　　　が事業の主力。

従業員数：33人　臨時従業員数：0人　平均年間給与　599万円。（平成25年10月31日現在）
連結従業員：518人　臨時従業員：135人


■特徴
フィールドサポーター（常駐正社員）と派遣スタッフをチームにして派遣する「ハイブリッド派遣」に取り組む。フィールドサポーターが就業管理や現場管理のサポートを行うことで、顧客ニーズに的確かつ迅速に対応する体制を構築。

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■業績実績
◆連結第7期（平成25年3月期）は、
売上高　　⇒　前期比　16.4%増　221億7,400万円
経常利益　⇒　前期比　33.7%増　6億3,100万円
当期純利益⇒　前期比　80.0%増　21億8,900万円

・セールスアウトソーシング事業　売上高　90億4,000万円　7.8%増
・コールセンターアウトソーシング事業　売上高　53億8,400万円　20.3%増
・ファクトリーアウトソーシング事業　売上高　55億1,500万円　19.0%増


◆第8期連結　第2四半期（平成25年4月1日〜平成25年9月30日まで）
売上高　　⇒　124億3,000万円
経常利益　⇒　2億9,300万円
当期純利益⇒　1億5,100万円

・セールスアウトソーシング事業　売上高　51億700万円　
スマートフォン市場の拡大により、家電量販店等を中心とした売り場に対し、販売業務を行うスタッフの派遣需要が強く、高松、盛岡への拠点開設や、仙台、福岡の増床により、営業展開地域を拡大した他、新たな業務受託案件の受注に尽力。

・コールセンターアウトソーシング事業　売上高　33億4,100万円　
スマートフォン市場を中心とした通信業界の拡大や、金融業界における新たなサービス展開等を背景として、動作説明やサービス内容の説明を行うコールセンターにおけるオペレータの増員需要が強く、引き続き通信業界を対象とした拡販に加え、金融業界等を対象とした営業活動に注力。

・ファクトリーアウトソーシング事業　売上高　28億7,600万円　
食品業界を中心とした派遣及び製造請負の拡大に努めるが、製造請負を行う既存顧客における工場の閉鎖等により利益率が低下。

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■主幹事別、セクター別アノマリー

⇒　サービス業での直近の負けは、2012/4/20上場　ウチヤマホールディングス(6059):ジャスダックSD 大和証券。
⇒　月別勝率６位。ただし、2010年以降は、19勝11敗　勝率　0.633。近年は不調か。
⇒　12月での直近の負けは、2012/12/21上場　バンチ工業(6165):東証2部　大和証券。
⇒　SMBC日興証券・主幹事での直近の負けは、2011/12/20上場　新田ゼラチン(4977):東証2部。　
⇒　SMBC日興証券・主幹事・サービス業の直近の負けは、2008/8/7上場　トライステージ(2178):マザーズ。
⇒　東証２部・サービス業は、2001年以降、負けは無し。

■需給状況
仮条件上限で試算した吸収金額は、約24.4億円。大株主には、投資事業組合（ベンチャーキャピタル）が４つ。このうち３つがロックアップの対象外。注意が必要か。その他株主に、日本アジア投資(株)、ベンチャーキャピタルが２つ存在。こちらは、ロックアップの対象か。
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■目論見書に記載のある主な対処すべき課題

●顧客満足度の向上
高度化したニーズに対しても、専門性を高めるための組織体制、運営体制を強化することで、顧客企業の満足度を高め、顧客から選ばれる企業を目指す。

●専門性の高いスタッフの確保
スタッフの確保のための採用活動においては、自社ホームページからの採用活動やスタッフからの紹介によ
る採用に重点を置くことで独自採用ルートを強固なものにし、選考基準の厳格化を図る。スタッフ育成においては、就業先での必要なスキルやマインドを取り込んだ就業前研修を更に充実させ、就業しているスタッフに対する定期的なフォローアップ研修を行っていくことで専門性を高めたい。

●事業領域の拡大
今後成長の見込まれる医療分野における看護師紹介事業や技術者派遣・紹介事業に進出しており、それ以外の分野におきましても、第４の事業の柱を確立すべく、積極的に進出。新規エリアについては、現在、シンガポール、中国へと進出中。引き続き、今後成長の見込まれるASEANエリアを中心に新規事業の確立を目指す。

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■目論見書に記載のある主なリスク

●特定事業への依存について
現在の主力事業は、セールスアウトソーシング事業。連結売上高における構成比は、40.8％。今後、販売員の派遣・紹介、請負分野における他社との競争の激化等により、売上が減少した場合には、業績に影響を及ぼす可能性あり。

●社会保険料の負担について
従業員に加え、社会保険加入要件を満たすスタッフの社会保険への加入を徹底。社会保険料の保険料率や対象範囲は、社会的情勢によって適宜改定されていることから、社会保険制度の改正に伴い、会社負担金額が大幅に上昇した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があり。

●将来の企業または事業の買収について
企業または事業の買収は、主要な経営戦略の一つであり、これに伴い、買収先企業や買収先事業を効果的かつ効率的に従来の事業と統合出来ない可能性や、買収先企業の重要な顧客、仕入先、その他関係者との関係を維持出来ない可能性や買収資産の価値が毀損し、損失が発生する等した場合は、業績に影響を及ぼす可能性があり。

●海外における事業展開について
事業のグローバル展開を標榜しており、現時点において、中国（北京）、シンガポールに関係会社を有しているほか、その他の国々へ進出する場合等において、各国における為替変動リスクや、政府による規制、政治的な不安定さ及び資金移動の制約等に起因するカントリーリスクが存在。資産の集中防止など、各国や案件ごとにその回避策を講じているが、当該国・地域の政治・経済・社会の不安定さにより派生するリスクが顕在化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があり。

●新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
新株予約権は、70,000株。発行済株式総数1,980,000 株の3.54％に相当。新株予約権の行使が行われた場合は、保有株式の株式価値が希薄化する可能性あり。

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主力事業は、セールスアウトソーシング事業か。
連結売上高における構成比は、40.8％。

今後も、スマートフォン市場における通信キャリアのシェア争いにより、
販売に携わる人材派遣需要、業務請負需要の増加が見込めるか。

コールセンターアウトソーシング事業でも、
スマートフォン市場拡大に伴い通信キャリア企業からの需要増加が見込めるか。

ファクトリーアウトソーシング事業は、惣菜、コンビニエンスストア向けスイーツ、弁当の中食等の
食品製造業との取引増加が見込めるか。

新規公開で得た資金は、
・社内業務システムの機能拡充のためのフロントシステム構築及び既存アプリケーション改修等に伴うシステム投資
・自然災害等に備え西日本にデータセンターを増築するためのサーバ機器購入等に伴う設備資金
・金融機関からの借入金の返済
・事業拡大のために優秀な人材を雇用するための採用費
・子会社への投融資資金（営業拠点の開設資金）　　　　　　　に、投入される予定。　　　　

今後の事業拡大を見越して、コンピューターシステムやネットワークの拡張を目指すか。


細かな財務分析は次回に。

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想定株価は2,770円のところ、
仮条件は、2,770円〜2,870円　に決定。

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※ＳＭＢＣ日興証券での詳細
日興イージートレード需要申告期間 2013/12/04 05:00 〜 2013/12/10 17:00

※みずほ証券での詳細
抽選参加期間 2013年12月4日 8時00分 〜 2013年12月10日 10時00分

※いちよし証券での詳細
店頭経由のみ

※ＳＢＩ証券での詳細
ブックビル期間　　12/4 9:00〜12/10 18:00

※マネックス証券での詳細
ブックビルディング（需要申告）期間 2013年12月04日（水）0:00〜2013年12月10日（火）11:00

※三菱ＵＦＪＭＳ証券での詳細
需要調査期間　　　12月04日〜12月10日　11:00

※エイチ・エス証券での詳細
ブックビルディング期間 　平成25年12月4日〜12月10日

※岡三証券での詳細
ブックビルディング期間　　12月4日　〜　12/10（10:00迄）


投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。

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