アズマハウス(3293) 財務分析 目論見書の個人的な感想２ IPO（新規公開株）

新規公開株に当選し、初値が公募価格を上回る・・・幸運を掴むその日のために。

☆アズマハウス(3293)　単元株数：100株　ジャスダックSD：不動産業

◆事業概要
和歌山県NO.1ビルダーを標榜。分譲土地販売及び分譲住宅施工販売を主力とし、併せて注文建築、リフォーム請負工事、不動産仲介、不動産賃貸、土地有効活用及びビジネスホテルの運営等を展開中。

本社の他、和歌山県内に支店を５つ、大阪府に支店を１つ開設。
また、和歌山市内にホテルを３つ所有。

従業員数：165人　臨時雇用者数：38人（平成25年9月30日現在）


■特徴
不動産・建設事業、不動産賃貸事業、ホテル事業が3本柱。なかでも、不動産・建設事業が売上高の82.5%を占める。
平成25年3月期実績で、土地分譲382区画。建物239棟（ち売建91棟、建売114棟、注文建築34棟）を誇る。

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続いて目論見書から見てとれる財務状態についての分析。

※37期については平成25年9月期までの数字
◆収益性分析の指標

●ROA（総資本利益率) = 当期純利益　÷　総 資 産
事業に投下されている資産が利益をどれだけ獲得したかを示す。
10％程度は「かなり優良」。5％前後は「良い」。1〜2％は「普通」。

35期 36期 37期 ROA 5.05% 3.66% 2.77%

⇒漸減傾向も、まずまずか。

●ROE（自己資本利益率） = 当期純利益　÷　自己資本
株主の持分である自己資本に対してのリターン（当期純利益）を示す。
20％程度は「かなり優良」。10〜15％前後は「良い」。10％は「普通」。

35期 36期 37期 ROE 11.82% 8.35% 5.85%

⇒漸減傾向か。やや弱い数値に転落か。

●売上高利益率 = 当期純利益　÷　売 上 高
最終利益である当期純利益の売上高に対する割合を示す。
5％程度は優良。1〜3％は標準。

35期 36期 37期 売上高利益率 19.91% 7.57% 7.96%

⇒粗利は30%前後。年々低下中。悪くはないがやや低めの数値か。

●総資産回転率 = 売 上 高　÷　総 資 産
総資本の有効活用度合いを示す。

35期 36期 37期 総資産回転率 0.25 0.48 0.35

⇒ 業態から考えると妥当な回転率か。

●財務レバレッジ = 総 資 本　÷　自己資本
自己資本を１として、その何倍の総資本を事業に投下したかを示す。

35期 36期 37期 財務レバレッジ 2.34 2.28 2.11

⇒自己資本比率も安定。まずまず妥当な数値か。

◆安全性分析の指標

●流動比率 = 流動資産　÷　流動負債
短期的な支払能力を簡易的に示す。200%以上は「優良」。150〜120%は「良」。

35期 36期 37期 流動比率 202.05% 197.07% 218.59%

⇒流動性は良いか。

●当座比率 = 当座資産　÷　流動負債
短期的な支払能力を流動比率より厳密に示す。100%以上は「優良」。100〜70%は「良」。

35期 36期 37期 当座比率 89.41% 75.18% 80.49%

⇒手持ちの資金も、まずまずか。

●現預金月商比率 = 現 預 金 ÷ 平均月商
月商の何ヶ月分の現金を保有しているかを示す。1．5ヶ月〜1ヶ月が良いとされる。

35期 36期 37期 現預金月商比率 7.70 3.43 2.49

⇒漸減傾向か。それでも手持ちの現金は問題ないか。

●自己資本比率 = 自己資本　÷　総 資 本
総資本（総資産）に対する自己資本を示す。30%〜20%は「優良」。15%前後は「良」。

35期 36期 37期 自己資本比率 42.71% 43.88% 47.36%

⇒安定した数値か。自己資本比率は優良か。

●固定比率 = 固定資産　÷　自己資本
固定資産に投資した資金に対する自己資本の割合を示す。50%〜80%が「優良」。100%以下が「良」。

35期 36期 37期 固定比率 138.34% 134.04% 127.70%

⇒安定した数値か。不動産業なので、高め数値は仕方ないか。

●固定長期適合率 = 固定資産　÷ （自己資本　＋　固定負債）
固定資産に投資した資金に対する長期資金の割合を示す。50%〜80%が「優良」。100%以下が「良」。

35期 36期 37期 固定長期適合比率 74.01% 74.29% 127.70%

⇒37期で大きく増加。賃貸用不動産を新規取得したことによるか。

●有利子負債月商比率 = 有利子負債 ÷ 平均月商
月商の何か月分の有利子負債（主に銀行借入）を抱えているか示す。３以下が「優良」。

35期 36期 37期 有利子負債月商比率 22.68 11.65 7.38

⇒漸減傾向にあるか。借入金は減少しつつあるか。

●安全余裕率＝（売上高−損益分岐点売上高)÷売上高
売上高をどの程度減少させても赤字に陥らないかを示す。

35期 36期 37期 安全余裕率 28.20% 34.73% 43.42%

⇒37期で改善。良い数値を保つか。

◆資金繰り分析の指標

●売上債権回転期間 = （ 売掛金 ＋ 受取手形 ）　÷　（ 売上高 ÷ 12 ）
販売してから売上債権を回収するまでにかかる期間を月数で示す。

35期 36期 37期 売上債権回転期間 0.04 0.02 0.01

⇒住宅の引渡は、残金なしでおこなわれるか。

●在庫回転期間 = 棚卸資産　÷　（ 売上原価 ÷ 12 ）
商品を仕入れてどのくらいの月数で販売しているかを示す。

35期 36期 37期 在庫回転期間 18.18 8.95 5.54

⇒業態的には、まずまずの回転か。

※ インタレスト・カバレッジ = 営業利益　÷　支払利息
営業利益に対する借入金の利息の割合を示す。20以上は「優良」。10以上は「良」。

35期 36期 37期 インタレストカバレッジ 4.62 8.58 13.40

⇒改善傾向か。借入金の利息は減少しつつあるか。

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平成25年9月期において、
社債残高は、6億9,700万円。
短期借入金は、3億3,400万円。
長期借入金は、77億1,400万円
債務残高の合計は、87億4,500万円。

販売管理費では、35期　16億500万円　⇒　36期　23億5,400万円　と　46.7%　増加。
役員報酬が、7,100万円。給与手当が、2億万円。法定福利費が、3,900万円　それぞれ増加したか。
さらに、販売手数料が1億5,500万円増加したか。


現金及び預金は、29億5,000万円を所持。
売掛金や販売用不動産を含めた流動資産は、80億5,600万円。

流動資産より、債務残高の方が大きいか。
財務状態が良いとは言いがたいか。

また、関連当事者との取引（近親者の親族企業含む）が散見されるところも、気がかりか。


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想定株価は1,500円のところ、
仮条件は、1,500円〜1,600円　に決定。

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※野村證券での詳細
抽選参加申込期間　　平成25年11月29日（金曜）午前 6時から平成25年12月4日（水曜）午後11時59分まで

※SMBC日興証券での詳細
日興イージートレード需要申告期間 2013/11/29 05:00 〜 2013/12/05 17:00

※みずほ証券での詳細
抽選参加期間 2013年11月29日 8時00分 〜 2013年12月5日 10時00分

※岡三証券での詳細
ブックビルディング期間：11月29日〜12月5日（10:00迄）

※岩井コスモ証券での詳細
ブックビルディング受付期間 2013年11月29日(金) 〜 12月5日(木)

※マネックス証券での詳細
ブックビルディング（需要申告）期間 2013年11月29日（金）0:00〜2013年12月05日（木）11:00


投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。

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