バリューHR(6078) 財務分析（目論見書の個人的感想２）

新規公開株に当選し、初値が公募価格を上回る・・・幸運を掴むその日のために。

◎バリューHR(6078)　単元株数：100株　東証JASDAQ（スタンダード）

（株）バリューHRと子会社4社でグループを構成。
健康保険組合の保健事業や企業の福利厚生を対象に健康に関連する各種サービス（バリューカフェテリア事業）をインターネット上で提供するとともに、健康保険組合のより効率的な運営の支援や、健康保険組合の新規設立支援のコンサルティング及び健康保険組合事務局の運営支援としての人材派遣等（HRマネジメント事業）が主な事業内容。

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続いて目論見書から見てとれる財務状態についての分析。
※13期については第２四半期までの累計

◎収益性分析の指標
※ROA（総資本利益率) = 当期純利益　÷　総 資 産
事業に投下されている資産が利益をどれだけ獲得したかを示す。
10％程度は「かなり優良」。5％前後は「良い」。1〜2％は「普通」。

11期	12期	13期
4.14%	4.00%	2.65%

→4%前後とまずまず良い数値。経営効率は良いか。

※ROE（自己資本利益率） = 当期純利益　÷　自己資本
株主の持分である自己資本に対してのリターン（当期純利益）を示す。
20％程度は「かなり優良」。10〜15％前後は「良い」。10％は「普通」。

11期	12期	13期
23.61%	18.79%	11.05%

→良い数値ながらも、漸減傾向か。自己資本の増加ペースに比べて当期純利益はややペースが劣るか。

※売上高利益率 = 当期純利益　÷　売 上 高
最終利益である当期純利益の売上高に対する割合を示す。
5％程度は優良。1〜3％は標準。

11期	12期	13期
8.80%	8.42%	10.33%

→粗利が30%〜40%あるこもあり、かなり優良な数値か。

※総資産回転率 = 売 上 高　÷　総 資 産
総資本の有効活用度合いを示す。

11期	12期	13期
0.47	0.47	0.26

→ほぼ一定の数値。数値が低いのは業種によるもので仕方ないか。

※ 財務レバレッジ = 総 資 本　÷　自己資本
自己資本を１として、その何倍の総資本を事業に投下したかを示す。

11期	12期	13期
5.70	4.70	4.17

→数値は漸減傾向か。自己資本が増えた結果か。

◎安全性分析の指標
※流動比率 = 流動資産　÷　流動負債
短期的な支払能力を簡易的に示す。200%以上は「優良」。150〜120%は「良」。

11期	12期	13期
95.54%	94.19%	122.80%

→数値がやや低いのは、健保組合から預かり金が多いためか。それでも、13期で100%を超えてきたか。

※ 当座比率 = 当座資産　÷　流動負債
短期的な支払能力を流動比率より厳密に示す。100%以上は「優良」。100〜70%は「良」。

11期	12期	13期
78.36%	71.83%	92.42%

→短期的な支払い能力は、問題の無いレベルか。

※ 現預金月商比率 = 現 預 金 ÷ 平均月商
月商の何ヶ月分の現金を保有しているかを示す。1．5ヶ月〜1ヶ月が良いとされる。

11期	12期	13期
3.53	3.56	4.69

→売上高と比較すると手持ち現金はかなり多い方か。

※ 自己資本比率 = 自己資本　÷　総 資 本
総資本（総資産）に対する自己資本を示す。30%〜20%は「優良」。15%前後は「良」。

11期	12期	13期
17.55%	21.27%	24.00%

→漸増傾向か。自己資本比率はまずまずか。

※ 固定比率 = 固定資産　÷　自己資本
固定資産に投資した資金に対する自己資本の割合を示す。50%〜80%が「優良」。100%以下が「良」。

11期	12期	13期
402.76%	325.30%	263.84%

→数値は漸減傾向であるものの、固定資産が自己資本に対して多大か。平成22年に本社ビル（東京都渋谷区千駄ヶ谷に土地建物）を取得しているのが影響か。

※ 固定長期適合率 = 固定資産　÷ （自己資本　＋　固定負債）
固定資産に投資した資金に対する長期資金の割合を示す。50%〜80%が「優良」。100%以下が「良」。

11期	12期	13期
101.98%	102.82%	90.29%

→11期、12期で100%を超えるも、13期で回復。

※有利子負債月商比率 = 有利子負債 ÷ 平均月商
月商の何か月分の有利子負債（主に銀行借入）を抱えているか示す。３以下が「優良」。

11期	12期	13期
12.65	11.61	10.75

→とんでもなく高いか。本社ビルの取得のための設備投資資金を金融機関からの借入により調達していることが原因か。

※安全余裕率＝（売上高−損益分岐点売上高)÷売上高
売上高をどの程度減少させても赤字に陥らないかを示す。

11期	12期	13期
46.60%	45.08%	47.00%

→かなり高い数値か。利幅は高いか。

◎資金繰り分析の指標
※ 売上債権回転期間 = （ 売掛金 ＋ 受取手形 ）　÷　（ 売上高 ÷ 12 ）
販売してから売上債権を回収するまでにかかる期間を月数で示す。

11期	12期	13期
1.11	1.26	1.76

→まずまず妥当なところか。

※ 在庫回転期間 = 棚卸資産　÷　（ 売上原価 ÷ 12 ）
商品を仕入れてどのくらいの月数で販売しているかを示す。

11期	12期	13期
0.21	0.14	0.36

→業態としては妥当か。

※ インタレスト・カバレッジ = 営業利益　÷　支払利息
営業利益に対する借入金の利息の割合を示す。20以上は「優良」。10以上は「良」。

11期	12期	13期
7.32	8.13	9.94

→改善傾向にあるものの、やはり借入金の利息は多めか。

平成22年に本社ビルを取得したため、長期借入金が企業規模や業績に対して過大なところが気がかかり。 平成25年6月末現在における有利子負債残高は1,773百万円。総資産に占める有利子負債の割合は46%を超える。 長期借入金の年間返済額は141百万円。ギリギリ当期純利益額（12期：159百万円）に収まる額。この状態から脱するためにも事業を拡大して更なる利益を得たいところか。そのためにも、株式公開で得た資金をシステム及びソフトウエア等の設備投資に充当し、事業の基盤を大きく整備したいところか。そのうえで、新たな顧客（健康保険組合）を獲得して収益の拡大を図る戦略か。

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想定株価は1,800円のところ、
仮条件は、1,800円〜2,000円　に決定。


※野村ネット＆コールでの詳細
ブックビルディング期間：9/17（火）9:00　〜　9/24（火）23:59
募集価格確定：9/25（水）
抽選日：9/25（水）
購入申込期間：9/26（木）0:00　〜　10/1（火）16:00


※エイチ・エス証券での詳細
ブックビルディング期間：9/17（火）〜　9/24（火）
募集価格確定：9/25（水）
購入申込期間：9/26（木）　〜　10/1（火）


※岡三証券（オンライントレード）での詳細
ブックビルディング期間：9/17（火）〜　9/24（火）10:00
募集価格確定：9/25（水）


※SBI証券での詳細
ブックビルディング期間：9/17（火）〜　9/24（火）18:00
募集価格確定：9/25（水）


※いちよし証券での詳細
9/1現在：記載なし



※マネックス証券での詳細
ブックビルディング期間：9/17（火）0:00　〜　9/24（月）11:00
募集価格確定：9/25（水）
抽選日：9/25（水）18:00予定
募集期間：9/26（木）0:00　〜　10/1（火）11:00
払込期日：10/4（木）


投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。

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