先行指数上でも、一時期の絶好調期は過ぎたものの、なお好調な数値を維持。米国経済は巡航速度に移行しつつあるか。まさしく、「やるなら今」のタイミングか。
しかしながら、10月からの米国の実体経済には、明らかに下押し圧力がかかる見込み。
9/17〜9/18のFOMCで緩和縮小を決定するのは、10月以降の米国経済には、かなり危険か。いらぬトリガーを引きかねないか。
さすがに、FRBのバーナンキ議長も気づいたようで、7/12週からその発言内容が緩和継続に軸足をおいた「ハト派」的なものに。
量的緩和をチラつかせて株価を維持するお得意のパターンに持ち込むつもりか。リップサービスで、少しでも実態経済を活発化し、3ヶ月後の11月以降の実態経済の悪化を食い止めにかかったか。
しかし、このやりようは諸刃の剣か。リップサービスに釣られて米国NYダウは、5月の終値での最高値(15460ドル)を更新。経済規模に対して明らかに高すぎるのも事実。量的緩和によって約20%のプレミア(バブル)が乗っているか。(次のグラフ参照)


もし、このまま8月下旬まで騰勢を極めたうえで、11月以降の経済活動の底上げに失敗したら・・・待っているのは暴落だけ・・・ということは避けて欲しいものだが。
FRBとしては、これ以上のバブル化は避けたいところか。なんとか14500ドル〜15000ドル近辺に株価を誘導しつつ、取りあえず9月の緩和縮小は見送るか小幅な緩和縮小に留めるといったところか。バーナンキ議長は自分の任期中(2014年1月)までは、量的緩和継続のカードを最大限に使って株価の暴落を防ぎにくるか。
ところで、QE3を終了できる時は、本当に来るのか?失業率6.5%とインフレ率2%になれば終了すると明示してはあるものの、現在の米国の労働や経済のシステムを俯瞰してみるに、相当無茶な設定。少なくとも、バーナンキ議長の任期切れ(2014年1月)までの達成は絶対に無い。あと3年〜5年、下手をすれば10年は無理か。
そもそも、QE3(オープンエンドの量的金融緩和)が単なる株価維持(釣り上げ:金融バブル化)の手段にすり替わりつつある事が問題になるか。
来年からの新議長の判断次第では、ガラリと政策が変わるかもしれない。
投資行動の最終決定は、自己判断・自己責任で願います。当方はいかなる責任も一切負いませんのでご了承ください。
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